今月の言葉は
「池の水 人の心に 似たりけり
濁り澄むこと 定めなければ」
法然上人
です。
11月になりました。
朝晩は冷え込みますが、晴れると気持ちの良い季節ですね。
さて、今月の言葉です。
浄土宗の宗祖である法然上人のお歌です。
私たちの心は濁ったり澄んだりと落ち着かず、
池の水のようだと歌われています。
現代は便利な物が増え、情報にあふれています。
その情報に敏感すぎると、生活に影響が出る場合があります。
「あれをしなきゃ、これもしなきゃ。」とか
「あれが欲しい、これも欲しい。」など
何かしている時に、別のことを考えてしまい
心が澄んだ状態を保つのは、とても難しい時代だと思います。
心が散漫した状態でいると、今行っていることがおろそかになります。
歩きスマホなどは典型的な例です。
マインドフルネスや瞑想は、「今」に心を留めて集中することです。
これは歩きながらでもできます。(今、足が地面に着いた。など)
一日の生活を通して集中し続けることは不可能でしょう。
しかし、一日数分でも「今」に気を向け、心を澄んだ状態に
することはできます。
秋に咲く花を愛でながら、お散歩などはいかがでしょうか。