今月の言葉は
「施して報を願わず、受けて恩を忘れず。」
大隈重信
です。
8月になりました。
ついに暑い夏が到来しました。
コロナ禍で家にいることが多いと思います。
クーラーを使用して熱中症に注意しましょう。
さて、今月は大隈重信さんの名言です。
施しとは「布施」。仏の境涯に至るための修行である「六波羅蜜」。
その一番初めの修行が布施です。
とても大切で難しい修行です。
その難しさの要因は、自分の持っているものを
見返りを求めずに他人に与えるということでしょう。
布施は物やお金だけではありません。
例えば、他人に席を譲ることも布施です。
席を譲った時に相手が断るかもしれません。
その時に、「せっかく譲ってあげたのに。」とか
「恥ずかしい思いをして声を掛けたのに」という
気持ちが芽生えたなら、「ありがとう」という
お礼の見返りを求めてしまっているのです。
また反対に、人からいただいた布施は、自分にとって恩となります。
まずこの恩に気が付くことは大切です。これを「知恩」といいます。
その次に、その恩に報いる「報恩」をしなければなりません。
しかし「知恩」に時間が掛かり、「報恩」する相手が
亡くなっている場合があります。
その時は、亡き方のお墓参りや仏壇に手を合わせる、
また法事をするといった恩返しの方法があります。
8月はお盆があります。
自分の家族やご先祖への「報恩」はもちろんですが、
お世話になった方々へお墓参りをしてみませんか。